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主に管理人の考えと飼い犬のナナコと杏子について書いています。
・ナナコ:2012/01/14〜
・杏子:2015/07/16〜
こちらとは別にちばわんの預かりボランティアとして預かっているワンコの紹介用Blogもあります。
良かったら、そちらもご覧ください。
「預かりワンコの日々」

預かりボランティアとは(やってみたいという人のために) [預かりボラ]

IMG_3863.jpg
↑クリスマスプレゼントの牛皮を夢中で食べるナナコw

突然ですが、預かりボランティアとは何をする人でしょうか。
勿論、犬や猫を預かる人です。
でも、預かるだけじゃありません。

今回は、もし「預かりボランティアをやってみたい。でも、何をどうするのか分からなくて一歩踏み出せない」という人がいたら、そういう人のために参考になるかなと思って書く事にしました。
逆に引いてしまう人もいるかも知れませんが^^;

正直言って、預かりボランティアというのは、ちと面倒です。
私も始めてまだ1年くらいなので、あまり偉そうなことを言えませんが、最初から4匹の犬の里親探しをしたので、正直、目の回る忙しさでした(笑)
仕事をしながらだと、かなり大変です。

私のいる団体では、1匹のワンコに以下のような手順を踏みます。
1. 犬の健康管理
2. 避妊手術&マイクロチップ挿入等の医療処置
3. 里親募集記事執筆
4. 里親希望さんとのやり取り&お見合い
5. 里親さんへのお届け&契約書の説明
6. その後のケア

上記の手順の他に、団体への「ほう・れん・そう」があります。
つまり、「報告・連絡・相談」です。

私の場合、いきなり4匹の母子を同時進行していたので、毎週末ワンコといぬ親希望さんとのお見合いで消えましたし、平日はいぬ親希望さんたちとのメールのやり取りで消えましたw
年末には、いくら説明しても分かってくれないいぬ親希望者さんのために、1日中メールのやり取りで終わってしまった事もありました。
(どうにも分かっていただけなかったのでお断りましたが、今にして思えばさっさと電話すれば良かったなぁと反省w)
最後の子を送り出した後には、どっと疲れが出て、「しばらく預かりは無理」と思いました。

でも、何故かまたすぐに預かりワンコを引き受けてしまいました^^;
愛護センターレポートなどを見てしまうと、早く引き出してあげなくちゃ!と思ってしまうのです。
今日卒業した子が終わった後も「少し休憩しよう」と思う自分と、「早く次の子を引き出してあげたい」と思う自分がいます。
でも、「早く里親さんを見つけてあげたい」と焦るあまり、適当に里親さんを決めてはいけないのです。
なかなか見つからない子にいたっては1年半も預かり宅にいたりすることもあるので、長期戦になることも覚悟しなくてはなりません。

そのうち、自分のうちの子のように思えて来ちゃったりして、「預かりワンコ」がいつの間にか「うちのワンコ」になってしまうこともありますw
私も毎回危うい綱渡りです^^;
犬が好きだから、どうしても預かりワンコにも情が沸いてしまうのですよね〜。
「もうこの子をうちの子にしちゃおうか!」なんて思っちゃったり、「いやいや、きっとうちよりもこの子にとって良い家庭があるに違いない!」と思い直したり。
大体、その子を「うちの子」にしてしまったら、もう預かりが出来なくなってしまいます。
うちのキャパは「預かりワンコ1匹 & ショートステイの子1匹」と決めています。
(最初の4匹が凄く大変だったので凝りました)

さて、雑談(長っ)はこれくらいにして、本題に入ろうと思います。

まず、預かりボランティアをする上での最初の心構えについて、「預かったワンコの一生に責任を持つ事」が必要だと思います。
その上で大切なのが、「使命感を持つ事」と「謙虚でいる事」のような気がします。

■責任感を持つ事について
預かった犬は「命」です。
途中放棄は許されません。
せめて「最初に預かった犬1匹くらいは里親さんが見つかるまではやり通す。」という責任感が必要だと思います。
最後までやり通して、初めて見えてくる事もあります。
それを知るためにも、預かりボランティアを始めて最初の1匹くらいは、最後まで責任を持って里親さんを見つけて欲しいです。

そして、里親さんに引き合わせたからには、その後のアフターフォローもしてあげてください。
その犬に困った事が発生した場合、近場で専門家を紹介したり、他のボランティアさんに聞いた情報を教えてあげたりする事も大事です。
「渡して終わり」では、その辺のペットショップと同じですしね。
初めて犬を飼う人には、犬の飼い方などの説明も必要です。
自分にも分からない質問をされた場合は、先輩ボランティアさんに聞いて説明してあげると良いと思います。
私もナナコを貰ったボランティアさんにはとてもお世話になりましたし、私もそれ以上の事が出来るようにと日々試行錯誤です。

■使命感を持つ事
「何故、預かりボランティアをやろうと思ったか」を忘れてはいけません。
私の場合は、勿論「人間の都合によって殺されて行く犬を1匹でも助けたいから」でした。
だったらそれを忘れずにいなくてはなりません。
ボランティアのお陰で助かる命があります。
その子と巡り会えて幸せに出来る家族がきっといます。
また、犬のためになるという事は、例え言い難くてもきちんと里親さんに伝えてあげましょう。
それがボランティアの使命だと思います。
そしてそれを分かっていれば、多少の辛い事や面倒なことも我慢出来ると思います。

■謙虚でいる事
ボランティアのメンバーには、私を含めてもおせっかいな人が多いと思います。
でもそれは当たり前です。
そういう人たちだからボランティアをしようと思うのですから。
最初は色んな人から色んなことを言われたりします。
でもそれでイラッと来るようでは続きません。
なぜなら、自分もそのうちそうしないといけないからです。
そしてやってみれば分かりますが、「相手を楽にしたい」とか、「上手く行くように導きたい」と思うからおせっかいをするのです。
ためになると思ってしてくれている事なので、謙虚に有り難く聞いた上で、改めて自分で考える事が大事です。
「何故あの人はああ言ったのかな」「もしかして、やり方が間違ってるのかな」「考えても良くわからないから誰かに質問してみよう」という思考回路が必要です。
親切な人が多いので、誰かはきちんと説明をしてくれます。
それをちゃんと聞いて考えれば、楽になる事もあります。
悩んでいた事がスッキリ晴れる事もあります。
勿論、全てを完全に受け入れろとは言いません。
聞いてそのままやるだけでは駄目です。
「あの人からはああ聞いた」「でもあの人はこう言ってた」と、逆の事を聞いた場合も、その内容を元に自分でも考えて、「この犬にとってはこっちの方が良い」という解答を導きだすのも重要です。

* * * *
大変な事は沢山あるけど、でもそれ以上に、里親さんの決まったワンコの近況を聞いたり、里親さんと良い交流が出来たり、何より里子に出したワンコのその後の幸せそうな写真を見ると、頑張って良かったと思えます。

しかし、ボランティアだからといって、無理する事はないと思っています。
先輩ボランティアさんも言っていて「なるほどなー」と思ったのですが、「出来る人が、出来る事を、出来る範囲で」が重要です。

なぜなら、預かりボランティアは結構お金がかかります。
自分の持ち出しも多いからです。
医療費(避妊手術、ワクチン、マイクロチップ、健康診断)も一部は清算してくれますが、自腹の場合もありますし、基本的に清算してくれないものもあります。

例えば、以下のようなもの。
・食費(ご飯、オヤツ)
・犬用品(トイレシート、玩具、ケージ、首輪、リード 等)
・交通費(いぬ親会のときのガソリン代 等)
・医療費(自分で勝手にやってしまった場合 等)

ですから、心や金銭的に余裕のある人は是非やって欲しいと思っています。
逆に、自分の生活や精神を追いつめてまでやる事ではないと思います。
なぜなら、犬や猫を保護するだけ保護してしまって、破産して崩壊なんてことになってしまったら、せっかく助け出した犬や猫をまた殺処分の危機にさらしてしまうからです。
家族や自分を犠牲にしてまでやる必要はありません。
神様ではないし、人間一人の力には限界があります。
その限界をきちんと見極める事も大事だと思います。
(一人じゃ出来ないことなので、団体があるのですし)

沢山のペットが殺される事については、「あなた」が悪いのではありません。
あくまでも、「捨てる人」が悪いのです。
必要以上に、あなたが人間の代表のように罪悪感を感じる必要はないと思います。
勿論、殺処分等を目の当たりにしてしまえば、そんな事は言ってはいられないとは思いますが。
(だから、愛護センターに引き出しに行くボランティアは、私は出来ません。出来る人は本当に凄い人だと思って尊敬しています)

なお、「愛護ボランティア」と範囲を広げてみれば、犬を預かるだけがボランティアではなく、いぬ親会等の時に場所の設営をしてくれたり、車で犬や人や物の運搬をしてくれたり、サイトを更新してくれたり、愛護センターレポートを書いてくれたり、物資やお金を寄付してくれる事もボランティアです。
いきなり「何が何でも預かりボランティア!」と構えずに「とりあえず数千円でも寄付してみる」というのでも良いと思います。

興味のある人は是非一度何らかのボランティアを体験してみてください。
今まで見えなかった事が見えてくる事もあると思います。

なお、ここでの内容はあくまでも私の所属している団体の事だし、別の団体さんには別のやり方があると思います。
私自身まだ始めて1年しかたっていないので、同じ団体でも別のボランティアさんには別のボランティアさんの意見ややり方があると思います。
ある団体で合わなければ、別の団体でやってみるというのも全然「アリ」だと思いますし、自分の団体を立ち上げるというのも良いと思いますw

あまり思い込んだり深入りしたりせずに気楽にやってみるというのも良いかも知れません。
せっかく志は立派なのに、深入りしすぎ(真面目に考えすぎ)て、他の人との意見の相違や重責などで負担になってやめてしまうというのも勿体ない気がします。
少なくとも犬は救える訳ですし、本当にやりたいことは出来ている訳ですから。

私もまじめに考えることはありますが、逆にわざとあまり考えないようにしていることもあります。
ただ一つ。
「犬といぬ親さんの幸せが一番」なので、それ以外のことは深く考えません(笑)
こういうボランティアは暗い気持ちでやっていても辛くなるだけなので、普段は「目の前にいる預かりワンコ」のことしか考えないようにしています。
私のように考えていても、助かった犬は今では5匹になりました。
今後も増やす予定ですし、それで良いと思っています。
深く考えすぎると私の場合、それこそ生活を捨ててまでのめり込んでしまいそうです^^;

以上、このたった1年のボランティア活動で私の考えたことでした。
また考えが変わることもあるかも知れませんが、ご参考になれば幸いです♩
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みぃにゃん

確かに大変だと思います。特に既にわが家のワンコがいるお家は相性もありますし。ナナコちゃんはとってもお利口さんだったですよね。
ロッキーだったらうまくできるかかなり不安ですね。
何しろヘタレビビり、よそのワンコにケンカふっかける・・・。
(*_*)今は無理ですが、この先人生の中で必ずワンコのためにお役に立ちたいと思っています!
by みぃにゃん (2013-12-24 09:51) 

ゆうゆう

> 有城佳音さん、teftefさん
NICE!ありがとうございます。

> みぃにゃんさん
大変でしたけど、楽しいですよ。
だから、やめられないんですよね。
なんだかナナコも暴れられずに欲求不満みたいだし(笑)
気楽に色んなワンコと多頭飼い生活が経験できるのが気に入っています^_^
良いことも沢山ありますよ。
by ゆうゆう (2013-12-24 12:37) 

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